第148章

「中村悠一が戻ってきたということは、長谷川翼もすぐそこまで来ているということよ」

と、大平愛子は俺に告げた。

俺は怪訝な顔で訊き返した。

「どうしてだ?」

「小松博一人じゃ手こずるような仕事も、二人ならずっと楽に片付く。そういうことさ」

大平愛子は淡々と説明した。

「大平愛子、悪いが明日もう一度様子を探ってきてくれ。だが無理はするなよ。自分の身を守ることを最優先にして、早めに戻ってくるんだぞ」

俺がそう念を押すと、大平愛子は無言で頷いた。

その時、白崎由美子がひょっこりと顔を出した。

「おじさん、何のお話? もう遅いし、早く休もうよ」

「ああ、分かってるよ」

俺は笑って...

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