第189章

それから、俺は赤毛の猿人の前まで歩み寄ると、武器を携えて俺と共に行く仲間を選べと身振りで示した。

赤毛の猿人はすぐに意図を察し、興奮気味に仲間たちへ声をかける。すると屈強な猿人たちがこぞって名乗りを上げ、我先にとこの遠征への参加を熱望した。

俺は大平愛子の方を向き、赤毛の猿人が選抜していく追随者たちを観察した。

大平愛子は腕を組み、そっと口を開く。

「以前、私たちと共に山へ狩りに入った猿人たちは、帰還後に集団の中で崇められ、高い地位を得たわ。彼らの序列は今、急速に上がっているのよ」

彼女のその言葉を聞き、俺の心には一抹の罪悪感が込み上げた。

何しろ今回の行動は単なる狩りではない。...

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