第194章

尾根の鞍部にあったストーンヘンジ。あの壁画に描かれていた光景――原始人とモンスターが争う様を思い返すに、あの二匹の化け物が彼らにとっての宿敵であることは疑いようがない。

二本の佩刀を帯び、強靭な肉体を持つあの原始人は、十中八九、部族の戦士だろう。

戦士にとって、敵に敗北し、無様に逃げ延びることほど屈辱的なことはない。

彼女がそう感じているか確証はないが、俺の挑発に乗って刃を向けたあの反応を見る限り、戦士としての誇りを何より重んじているのは確かだ。

策は練ってある。だが、あの二匹のモンスターを確実に仕留められるかといえば、正直なところ自信という彼岸にはまだ遠い。

だが、あの原始人がこ...

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