第43章

一番初めの朝陽が雲を突き抜け、俺がゆっくりと目を覚ますと、キャンプ地には誰もいなくなっていた。ただ、キャンプ地の外からだけ、何やら忙しそうな物音が聞こえてくる。

俺は眠たい目をこすり、全身にまとわりつく気だるさを振り払おうとした。

四肢に広がる痛みは昨日の労苦を思い出させ、ふくらはぎは時折痙攣し、両腕も鉛を詰め込まれたかのように重い。

なんとか体を起こし、ゆっくりと立ち上がると、キャンプ地の外から聞こえる物音の方へと歩を進めた。

そこでは三船亜由美たちが忙しく資材を集めており、本田安奈と前谷鈴音は一心に縄を編み、三船亜由美と白崎由美子は柵の補強に追われていた。

進捗を見...

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