第46章

そこで、俺は決意を固めた。「三船亜由美、今回は大平愛子を連れて行く。あんたはキャンプ地で待っていてくれ。その方が都合がいい」

三船亜由美は軽くため息をつき、大平愛子へと視線を向けて、釘を刺すように言った。「おじいさん、道中は気をつけて。大平愛子の無鉄砲さに影響されないようにね」

俺が頷くと、大平愛子は口の端に微かな笑みを浮かべ、立ち上がって服の砂を払った。その眼差しは固い決意に満ちている。「おじいさん、行きましょう」

俺は軽く笑って応じる。「何をそんなに急ぐんだ?」

しかし彼女は急かす。「時間は貴重よ。早く行って早く帰らないと。もし雨でも降ったら、ずぶ濡れは確実なんだから」

俺がゆ...

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