第48章

雷鳴が轟き、空の稲妻が一段と眩しくなる。俺は彼女を見つめて言った。「大平愛子! あんたを助けるんじゃなかった! 三船亜由美の言う通りだ、あんたは俺たち全員を破滅させる!」

荒々しい風が吹きつけ、大平愛子の髪を乱す。彼女の表情は驚愕から次第に冷淡なものへと変わっていった。

彼女は振り返って俺を見た。「おじさんは私を信じてくれないのね。私があなたを陥れようとしてると思ってるの?」

俺は何も言わず、ただ冷ややかに彼女を見つめ続けた。

大平愛子は鼻で笑った。「おじさん、私の独りよがりで、お節介だったってことね!」

彼女は俺の肩に体当たりすると、そのまま来た道を引き返していった。

俺が少し...

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