第63章

目の前に立つ五人の美女を前に、俺はしばし呆然と見惚れてしまった。

俺の呆けた様子を見て、五人の女性たちは皆、口元を隠してくすくすと笑っている。

大平愛子が不意にタオルを一本投げてよこし、快活に言った。「おじさん、大きな木桶にまだお湯が残ってるから、それで我慢して洗いなよ」

俺は大平愛子から投げられたタオルを受け取り、いくらか強張った体をなんとか落ち着かせながら、木桶の方へと向き直った。

歩きながら、俺は自嘲気味に考えた。「さっきのは何だったんだ？　なんであんなにだらしなかったんだ」

しかし、彼女たち五人の美女が放つ破壊力はあまりに絶大で、俺の体は今なおガチガチに硬直し、心臓は跳ねる...