第79章

男二人と女四人は、大平愛子の手にあるクロスボウを見て、恐れをなして両手で頭を抱え、その場にしゃがみ込んだ。

俺は片手に短剣を小松博の首に突きつけ、もう片方の手で彼の体に拳銃がないか探り始めた。

小松博は抵抗することなく、素直に協力しているようだった。

小松博の身体検査を終えた後、俺は大平愛子のそばへ歩み寄り、武器を交換した。彼女は短剣を手に、残りの六人の身体検査を続けた。

全員の身体検査を終えた大平愛子は、砂地に落ちていたクロスボウの矢を拾い上げると、俺の元に戻って言った。

「みんな銃は持ってないわ」

俺はクロスボウの矢を受け取って矢筒にしまいながら尋ねた。

「この...

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