第82章

他の連中も異論はなかった。俺たちの中で、大平愛子の射撃の腕は群を抜いている。キャンプ地の留守番役は彼女以外に考えられない。

俺は前谷鈴音に向き直った。

「前谷鈴音、お前はどこか達観していて手堅い。愛子と一緒に残ってくれ」

前谷鈴音は静かに頷いた。

続いて、俺は三船亜由美に声をかける。

「三船亜由美、俺たち四人で漁に出るぞ。安全第一だ、欲張って一度に網に入れすぎるなよ」

三船亜由美はほうっと息を吐き、安堵したように表情を緩めた。

「ええ、行きましょう」

俺たちは編んだ網をまとめ、三船亜由美たちを連れて救命ボートの場所へ向かう。

丸太に結びつけてあったロープを解き、ボートを海へ...

ログインして続きを読む