第92章

小松博たちも獲物の恩恵に預かり、しばらくは腹一杯食える日々が続くだろう。

今回の狩りは、単なる食料確保だけではない。俺たちが共に試練に立ち向かい、希望を掴み取るための旅でもあったのだ。

どうか全てが上手くいきますように――心中でそう祈っていると、次第に睡魔が押し寄せ、俺は深い眠りの底へと沈んでいった。

深夜。肩を叩かれる気配に、重たい瞼をこじ開ける。そこにいたのは、微笑みを浮かべた白崎由美子だった。

「夜番はもう終わりか? こんな時間だ、早く休めよ」

俺は目を擦りながら声をかけた。

白崎由美子は言った。

「おじさん、三船亜由美さんが話したいことがあるって。呼んできてほしいって頼...

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