第7章

 冬花視点

 翌朝、私は意図的に大輔さんを避けた。昨夜のプールでの出来事が頭から離れず、思い出すたびに顔が熱くなるせいで、一睡もできなかった。

 朝早くに起きてオスカーの朝食を用意し、庭へ連れて行った。一晩中、私を眠れなくさせた男のことなど考えないようにしながら。

 玄関のドアベルが鳴った。

 外には白い医療用のバンが停まっていて、私の心臓は喉までせり上がってくるようだった。

 ドアの前に立っていたのは、オスカーの手術をしてくれた若い獣医――高島先生だった。

 「早瀬さん、おはようございます。オスカーの術後の経過を診に伺いました」

 「もちろんです、どうぞお入りください」

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