第112章 北村社長が一番かっこいい

「佐藤愛みたいな顔に、よくキスできたもんだな?」

 北村星は北村辰への感謝に浸り、そこから抜け出せずにいた……。

 北村星の一連の分析を経て、単純な性格の北村蕭も、そういうことなのだろうと納得した。

 彼は北村辰が自分たちのために払った犠牲に感嘆する一方で、どこか悲しい気持ちにもなっていた。理由ははっきりしないが、北村辰と佐藤愛がキスしている場面を見たとき、胸の奥がざわついたのだ。

 北村蕭は急に、家の中が息苦しく感じられた。

 彼はバイクのヘルメットを手に取り、玄関へと向かった。

 北村星がその後を追い、尋ねた。「おい、どこ行くんだ?」

「バイクでひとっ走りしてくる……」

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