第144章 佐藤愛のことが好き

 鈴木ククは、佐藤愛が点滴を受けていることを気遣っていた。下手に暴れて針が抜ければ、病状に障りかねない。

 だから彼女は、死に物狂いで愛の手を押さえつけていた。

「愛、怒るなよ。あんなのただのキチガイだ。相手にするだけ時間の無駄だって」

「社長と結婚したくて頭がおかしくなってるだけさ。あんたのスペックなら、北村家の御曹司なんて選び放題だろ? わざわざ奪い合う必要もない」

「大人しく治療を受けようぜ。あんな奴と同じ土俵に上がるな」

 すべては親友を思ってのことだ。ククは必死に愛を押さえ込み、点滴を引き抜いて葉田静香を殴りに行こうとするのを阻止していた。

 一方、葉田静香はずっと愛を...

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