第13章 縁?

「同意しないなら、ホストをやっていたことを広めちゃいますよ」葉山ゆうは素早く頭を回転させ、咄嗟の機転を利かせた。

彼があまりにも横暴なので、彼女は彼の手口で対抗するしかなかった。

彼女は真剣に彼を脅していた。

普段から笑いのツボが高い北条寒生でさえ、口元に微かな笑みを浮かべた。「へぇ?これは私たちの秘密になりそうだね」

何が秘密だ、なんだか妙に色っぽい言い方で、葉山ゆうは鳥肌が立った。

でも様子を見る限り、とりあえず彼を抑え込めたようだ。そっと胸を撫で下ろした。

「怖くなったのか?」

怖い?北条寒生は三十年生きてきて、怖いという字の書き方さえ知らない。

何も知らない小娘が、自...

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