第30章 彼の身分

「ゴホッ、ゴホッ...」葉山ゆうはタバコの煙で咳き込んだ。彼女は以前タバコを吸わなかったのに。

葉山ゆうは怒って秋山陽介を強く押し返した。「こんな卑劣なことをするなんて!」

「浮気しておいて、よく言うよ」秋山陽介は皮肉っぽく言い返した。

「秋山陽介、はっきりさせておくけど、浮気したのはあなたでしょ」

「それだってお前が私を拒否し続けるからだろ?セックスさせてくれてたら、誘惑なんかに負けるわけないじゃん」秋山陽介は理屈をこねて、全ての責任を彼女に押し付けた。嘲笑いながら続けた。「なるほどね。ずっと拒んでたのは、処女じゃないのがバレるのが怖かったんだな?」

「葉山ゆう、お前、演技うまい...

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