第52章 一ヶ月間預かる

「老け?」葉山ゆうは目を丸くした。え?どうやってそんな意味を聞き取ったの?彼女は彼を褒めていただけなのに?

「あなたのことを老けてるなんて言ってないわよ。敏感すぎるんじゃない?」

すると、北条寒生はまた「敏感すぎる」という言葉に刺激された。

敏感になるのは全て心に後ろめたさがあるからだが、彼は自分が老けているとは思っていない。今は男として最も良い年齢だ。

彼は冷ややかに鼻を鳴らし、「年上だからって何が悪い?気遣いもできるし、それなりの経済力も能力もある。若造に何ができるというんだ?」と言った。

「うんうん、そうよね?まさにそういう意味よ」葉山ゆうは太ももを叩いた。彼の言うことはすべ...

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