第7章

 東京湾の夕日が、空全体を茜色と金色に染め上げている。

 私は丸の内に構えたばかりのオフィスの最上階に立ち、足元に広がるこの街をガラス越しに見下ろしていた。この高さから見れば、かつて雲の上の存在だった男たちも、まるで蟻のように等しく小さい。

 スマートフォンが短く震えた。

『ミッション完了確認』

『【報酬支給】300億円』

『ホストが独自の経済圏を確立したことを検知』

『【追加報酬】雪春キャピタルの全資産および将来の収益はホストに帰属します』

 画面に表示された数字の羅列を見つめ、深く息を吸い込む。

 三百億円。雪春キャピタルの既存資産と合わせれば、私の総資産は今や五百億円を...

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