第17章

「湊、行きましょう。夢ちゃんのために、他の医者を探すのよ」

「あんな女がいるような医療チームなんて、技術もたかが知れてるわ」

「そのエーマとかいう医者だって、どうせ周りが騒ぎ立てて持ち上げてるだけの偽物よ」

 皐月秋雨はそう言い放つと、筱宮湊の手を引いて立ち去ろうとした。

 皐月夏帆があのような態度であり、さらに自分が説得すれば、筱宮湊は必ずついてくると踏んでいたのだ。

 しかし、他人の子供を盗むような女に、実の親がどれほど我が子を愛しているかなど、永遠に理解できるはずもなかった。

 筱宮湊は皐月秋雨の手を力強く振り払い、きっぱりと言った。

「夢ちゃんのためだ。俺はどんなチャン...

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