第24章

「夢、心配ないよ。夜は賢いから、絶対うまく抜け出してくる」

 明のその言葉が終わるか終わらないかのうちに、篠宮湊が姿を現した。その腕には、白いワンピースを着た夜が抱かれている。遊び場のすぐ横にあるレジカウンターの前だ。

 湊の姿を認めると、明はとっさに夢の手を引き、慌てて物陰へと身を潜めた。

 湊は夜の分のチケットを買うと、彼女を遊び場の中へと入れた。

 夜は聞き分けの良い子を演じ、湊に言った。

「パパ、すぐ横にカフェがあるでしょ? パパはそこでコーヒーでも飲んでて。私、一人で遊べるから」

 湊は遊具を一通り見渡した。危険なアトラクションはなく、周囲の子供たちも親の付き添いなしで...

ログインして続きを読む