第26章

夢は、日常的に暴力を振るう皐月秋雨に対し、深刻なトラウマを抱えていた。

そんな夢の怯えた様子を見て、明と夢は互いに目配せをした。

少し考えた後、夜が口を開いた。

「わかったわ。あなたが家に帰りたくないなら、私が代わりに帰ってあげる。その代わり、二人とも約束して。夜になったらオンラインでチャットすること。いい?」

夢はこくりと頷き、慌てて答えた。

「うん、わかった。筱宮家のこと、全部教えるね」

話がまとまると、明はすぐに撤退ルートを探し始めた。ふと顔を向けると、プレイランドの奥に非常口があるのが目に入った。彼の推測が正しければ、あの通路は上のホテルの階へと続く階段に繋がっているはず...

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