第57章

 まもなくして、夜から返信が届いた。

『いるよいるよ……お兄ちゃん、急用ってなに?』

 夜がオンラインなのを確認すると、明は慌ててメッセージを打ち込んだ。

『夜、ママから聞いたんだけど、明日、夢のパパがあの子を病院に連れて行って検査入院させるらしいんだ。だから今夜中に、夢と入れ替わらなきゃダメだ』

『じゃないと、明日病院で検査されるのはお前になっちゃうぞ』

 そのメッセージを見た夜の小さな頭脳が、フル回転を始めた。

『わかった。今から出る。十分後にいつものミニサッカー場で』

 送信を終えると、夜は皐月秋雨に買ってもらった携帯電話を握りしめ、足早に階段を駆け下りた。

 邸内では...

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