第81章

皐月夏帆の要求を突きつけられ、皐月秋雨は躊躇いを見せた。

確かに、彼女と神谷は二人きりで盛り上がった時など、ホテルのベッドがきしんで壊れそうなほど激しく求め合う仲だ。

だが、さすがに皐月秋雨とて、赤の他人の目の前で神谷と行為に及ぶほど奔放ではなかった。

「お姉ちゃん、さすがにそれは不味くない? 私だって女の子だし、メンツってものがあるのよ。こんなの、私への侮辱じゃない」

皐月秋雨はそう言って、さめざめと泣き真似を始めた。

今さらお姉ちゃん呼ばわりとは笑わせる。今さら女の子のメンツだと?

神谷を唆し、皐月夏帆を凌辱した挙句に殺そうと企んだ時、彼女は皐月夏帆が自分の姉だなどと微塵も考...

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