第29章 協力を達成する

江崎鏡は驚いた。GVのデザイナーがこんなに若い日本人だとは思わなかった。

「はじめまして。思い出先生ですね。私、先生の絵が大好きなんです。こんなに綺麗な方だとは思いませんでした。私の先生も思い出先生のファンなんですよ」林田琅の親しみやすい態度に、江崎鏡は何か懐かしさを感じた。

江崎鏡の困惑した表情を見て、林田琅は説明を加えた。

「私の先生はロトさんです。思い出先生のお絵描きを持っているんですよ」

江崎鏡はやっとその親しみやすさの理由が分かった。ロトさんの弟子だったからだ。

「江崎鏡と申します」

「へぇ、本名もすごく素敵ですね。よく似合ってます。高橋さんを通じて何度かお会いしようと...

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