第141章 感謝はしない

青山玲子は、本気で青山光に腹を立てていた。

売り言葉に買い言葉で言い返してやろうとしたのだが、まさか青山光が面白そうに、しかも自分の悪口を肯定するとは思ってもみなかったのだ。

冷酷非道?

青山玲子は鼻を鳴らした。自分ではそうは思わない。

確かに、この女は一見すると冷淡だ。自分に対しても、他人に対しても。あの屋上での一件、彼女は自分を守るために手を出すこともあれば、逆に追われている最中に青山聡を囮として突き飛ばすことさえ平気でやってのけた。

青山聡は、今もまだ病院のベッドの上だと聞いている。

けれど、彼女はそんなことなど微塵も気にしていないようだった。

これを冷酷と言わずして何と...

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