第31章 これは恋の始まり

彼女の口調が険悪なら、小林輝の態度も良いはずがない。

「何か用か?」

弟の情報がない以上、彼は青山光と話したいことなど一つもなかった。

青山光はそれを無視して尋ねた。「私にくれた処方箋は、全部あなたが書いたもの?」

「ああ、何か問題でも?」

処方箋の話になり、小林輝は感情を抑えた。

青山雅紀の体のこととなると、彼は気を抜くことができない。

青山光は少し黙ってから、やはり口を開いた。「ええ、ちょっと問題があるの」

小林輝の心臓がどくんと沈んだ。

まさか本当に問題が?

だが、そんなはずはない。彼が青山雅紀のために書いた処方箋は、症状に合わせて特別に調合したものだ。それに、処方...

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