第32章 彼女を信じないなら誰を信じる

青山光はうつ伏せで眠っており、あまり心地良さそうには見えなかった。

青山雅紀がそばに寄ると、彼女の身がぴくりと動いた。服を手にしていた彼の手が止まる。

彼女は目覚めてはおらず、ただ「青山雅紀……あなた……きっと、だ、大丈夫だから……」と呟いているだけだった。

青山雅紀の視線が、彼女の手元にある紙へと落ちる。何かを描いたり書いたりした跡があり、漢方薬のようなものに見える。彼の治療法を研究していたのだろうか?

「本当に馬鹿なやつだ」

思わず口をついて出た。

しかし青山光は、まるでそれを聞いたかのように、「わ、私、馬鹿じゃない……昔は、すごく馬鹿だったけど、これからはもう違うから……」...

ログインして続きを読む