第102章 艶やかな美しさ

「ほう? お祖父様はそんなに強いのですか? 一体何者なんですか?」

葉山天は好奇心を露わにして尋ねた。出国前の葉山天が身につけていたのは、いわゆる見掛け倒しの武術に過ぎなかった。幼い頃はよくいじめられていたため、中学に入ると貯めていた小遣いをはたいて武術教室に通い、毎日稽古に励んだ。だからこそ、彼には武術の素地があったのだ。

だが当時の葉山天は、カンフーの真の恐ろしさを知らなかった。書物にあるような技はすべて作り話だと思い込んでいたのだ。しかしその後、海外で師匠と出会い、葉山天は悟った。古の技の多くは作り話などではなく、ただ単に失伝してしまっていただけなのだと。

師匠は医術に精通してい...

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