第130章 分秒を争う

葉山天と西園寺樹希の二人がベッドの上でしばらくいちゃついていると、西園寺樹希はお尻の下がひんやりとしているのに気づいた。身体をずらして確認してみると、大変なことになっていた。シーツには大きな濡れたシミが広がっていたのだ。西園寺樹希は羞恥で顔を真っ赤に染め、目を吊り上げて彼を睨みつけた。

「もう、あんたのせいよ、このエッチ! ベッドがびしょびしょじゃない!」

セックスをしてシーツが濡れるのは当たり前のことだ。葉山天は特に気にした様子もなく、ばつが悪そうに苦笑いを浮かべた。

「平気だって。後で洗って干せばすぐ乾くよ」

西園寺樹希は呆れ果てた顔をした。ここは学校の女子寮であり、共同生活の場...

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