第135章 助けを求める電話

桐谷零里の疑念は、決して根拠のないものではなかった。他人から聞いた話では、その治療過程はもっと複雑で大変なものだと想像していたからだ。しかし、葉山天はそれを一時間余りで終わらせてしまった。以前、下腹部に十分ほどの激痛が走った以外は、不快な点は何一つなかったのだ。

現在、葉山天から治療の終了を告げられ、桐谷零里はただただ驚愕するばかりだった。だが、その衝撃が過ぎ去ると、葉山天の視線が——意識的か無意識的か——自分の秘部へちらちらと向けられていることに気づく。途端に、頬がカッと熱くなった。本来なら感謝すべきだし、彼への好感度も上がっていたはずだ。しかし、今のそのデレデレとした様子を見ると、どう...

ログインして続きを読む