第180章 女殺し屋をからかう(3)

 葉山天は点穴を封じずとも彼女を制圧できたが、それではいささか手間がかかる。ましてや相手は武術の心得がある女だ。「武術を使う女とハンドルを握る女は、等しく極めて危険な生物である」という説があるが、葉山天はその言葉に深く同意していた。

「大人しく質問に答えれば、言った通りすぐに解放してやる。だが、あくまで頑固な態度を貫くなら……わかってるな?」

 そう言い放つ葉山天の視線は、わざとらしく彼女の豊かな胸元へと向けられていた。

 女は目を閉じて沈思する。もし身元がばれれば、合わせる顔がない。今回の暗殺対象は北洪門のドン、その孫娘である百鬼寧々だった。だが、まさか途中で乱入してきた男にあっさり...

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