第22章 美しい若い主婦(7)

鈴木美香は頭を下げなくても、自分の秘所を覗き込む視線を感じていた。怒るどころか、むしろ足を少し開き、葉山天がより鮮明に見えるようにした。鈴木美香の心には特別な刺激が走った。離婚してからずっと悲しみに浸っていたのだ。

葉山乃介との縁を取り戻そうとしたが、二人が会ってみると既に昔とは違い、かつての感覚には戻れないことが分かった。彼女自身も理解していた。もう葉山乃介を愛してはいない。ただ昔一緒になれなかった悔しさだけが残っていた。

今、鈴木美香は葉山乃介の息子・葉山天から心臓が高鳴る感覚を見つけ、まるで少女時代に戻ったかのような気分になっていた。

人生には多くの素晴らしいものがあり、一度失う...

ログインして続きを読む