第27章 看護師と息子(2)

葉山天は他のいくつかの条件には特に異議はなかったが、最後の一つだけは少し居心地が悪かった。綾瀬玲奈は自分より数歳年上なだけなのに、お母さんと呼ばなければならないなんて。なんだか変な感じがする。

「よし、これでいいわね。口約束だけじゃ証拠にならないから、それぞれ自分の名前を書いて、この約束を成立させましょう!」

綾瀬玲奈は前もって用意していたペンを取り出し、身を屈めて契約書をテーブルに置き、まず自分の名前を書いた。葉山天は彼女の向かいに座り、偶然にも綾瀬玲奈の襟元から見える胸元に目が留まった。

綾瀬玲奈はパジャマ姿だったが、前回の夜ほどセクシーではなく、透け感もレースもなかった。しかし襟...

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