第43章 動揺(2)

綾瀬玲奈は少し困ったような表情を浮かべたが、息子の母親なのだから仕方ない!心の中で不満を漏らしながらも、葉山天の服や下着を持って浴室に入り、洗い始めた。男性の下着を洗うのは綾瀬玲奈にとって初めてのことで、男性用の下着を見ながら、頬が熱くなるのを感じた。

綾瀬玲奈は歯を食いしばって洗濯物を干し終えると、葉山天の料理はすでに完成していた。テーブルの上に並ぶ色も香りも味も完璧な料理の数々を見て、綾瀬玲奈はこれが本当に葉山天が作ったものなのか、ホテルから買ってきたのではないかと疑うほどだった。

「よし、完成だ。食べよう!」

葉山天はご飯を二杯持って出てきた。

「ちょっと手を洗ってくるわ。先に...

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