第57章 感情を抑えきれない(1)

これは佐藤絵里奈の秘部が初めて男性に触れられた瞬間だった。偶然の接触とはいえ、女性の最も敏感な部分の一つであり、電気が走ったような感覚を覚えた。しかしこのような状況では恥ずかしさが勝り、顔は一瞬にして真っ赤なりんごのように染まった。

前の運転手は大いに驚き、窓を開けて怒鳴った。「死にたいなら一人でやれよ!人を巻き込むな!」

しかしナンバープレートのない新車はすでに走り去っていた。相手は高級車に乗っていたため、タクシー運転手など眼中になかったのだろう。

「申し訳ありません、お二人はケガありませんか!」

運転手は怒鳴った後すぐに葉山天と佐藤絵里奈に謝罪した。意地の悪い客なら金を要求される...

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