第58章 感情を抑えきれない(2)

葉山天は車から降りて泳ぎに行こうとしていたとき、突然、佐藤絵里奈の潤んだ瞳が自分の股間を食い入るように見つめているのに気づいた。彼女の胸は大きく上下していた。葉山天はすぐに佐藤絵里奈が何を考えているのか理解した。高校三年生の女の子は思春期の終わりを迎え、体つきも整い、凹凸のあるボディラインもある程度形になっていた。男女の営みにも徐々に憧れを抱き、年齢を重ねるごとに欲望も強くなっていく。こんなに間近で男性の体を見れば、当然好奇心を抱くもので、そんな反応も不思議ではなかった。

「絵里奈、どうしたんだ?」葉山天は分かっていながらも尋ねた。佐藤絵里奈が自分の股間をじっと見つめているのは、当然、真の...

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