第6章
翌日、父は母を車に乗せて病院へ向かった。母は車内でも不平を漏らし続けていた。
「あの子のくだらないお芝居に、また時間を無駄にさせられるなんて」
演技なんかじゃないと言いたかったが、私にはもう声を出すこともできない。
病室の扉を押し開けたときも、母はまだ怒っていた。空っぽの引き出しを見るか、私がどこかに隠れているのを見つけるつもりだったのだろう。だが、係員が引き出しを引き出した瞬間、母の顔色が変わった。
私は自分の死体を見た。髪は枕に広がり、肌は灰色がかった白になっていた。
「嘘……そんな、ありえない……」
母は後ずさりし、壁にぶつかった。
父は私の顔に触れようとした...
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