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夜の評議会のメンバーが一人、また一人と姿を消し、部屋から退出していく。ハドリアンは立ち上がり、その鋭い視線で彼らの背中を追いながら、ゆっくりとした動作で体を動かした。拳は固く握りしめられていたが、かすかに上がった口角が彼の満足感を物語っている。私は巨大で座り心地の悪い椅子に根が生えたように座り込んだままで、心臓はまるで軍太鼓のように鳴り響いていた。ようやく安堵感が全身を駆け巡ったが、たった今起きたことの重圧で神経はささくれ立っていた。

もう終わったのだと、何度自分に言い聞かせても、手の震えが止まらない。終わったんだ。

やがて部屋に人がいなくなると、残ったのはハドリアンとラークスパー氏、そし...

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