第四十四章

リナ視点

ポールの手は分を追うごとに大胆になり、その指は私の剥き出しの肌の上で、ますます際どい模様を描くように這い回った。堕落した者たちの群衆が歓声を上げ、いやらしい視線を送る中、彼の感触が吐き気を催すほどの嫌悪感で胃がむかつくような場所に及んだ時、私は自分が限界に達したことを悟った。

『こんなこと、続けさせるわけにはいかない。こんな大勢の人の前でなんて。レオが見ているというのに』

怖気づいてしまう前に、私は彼の膝の上で向き直り、真正面から彼と対峙した。その蛇のような緑色の瞳を、ありったけの勇気を振り絞って見つめ返す。私の突然の動きに、彼は驚いて眉を上げ、唇には捕食者のような笑みが浮かん...

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