チャプター 146

カイラ視点

リナの表情が驚愕から、あるいは憐憫ともとれるものに変わるのを見ながら、私は喉の奥が焼けるような、あの慣れ親しんだ羞恥心に襲われた。でも今回は、ただ自分の見た目のせいだけじゃない――私が権力を追い求めるあまりになり果てたもの、なることを許してしまったもの、そのすべてが原因だった。

『力への渇望が常にあったことは否定できない』。私は苦々しく思いながら、自分の愚かさの証拠を隠すために予備のシャツを羽織った。誰にも権威を疑われず、誰からも手出しされない存在になるのがどんな気分か、知りたかったのだ。

皮肉なものだ。今の私は、かつてないほど誰からも手出しされない存在になっている――でも、...

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