第150章

リナ視点

毛布の中に潜り込んで、世界なんて存在しないフリをしたくなるような日って、経験したことある? モルガナと対決してからのあの日、残りの時間はまさにそんな気分だった。ポールの歪んだ計画、モルガナの殺害予告、そして罠のように私を締め付けてくる絶望的な状況――そのすべてが重く胸にのしかかり、息もできないほどだった。

『消えてしまいたい』

狭いベッドの上で体を丸め、現実から身を守る鎧のようにゴワゴワした毛布を頭から被りながら、私は思った。目を閉じて、目覚めたときにはレオの腕の中、私たちのベッドで安全に眠っていて、この悪夢がすべてただの酷い夢であってほしい、と。

彼への思慕が、まるで物理的な一撃...

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