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レオ視点

焚き火パーティーをしようという提案は、まるで野火のようにパックハウス中に広まった。数分のうちに、突発的な祝い事特有の熱気あふれるエネルギーで全員が動き出す。マーカスは即座にキッチンを占拠し、やるならちゃんとやるべきだと宣言した。「ホットドッグやマシュマロだけじゃダメだ、ちゃんとした食事を用意しないとな」。マリアが袖をまくり上げて彼の横に現れると、キッチンはすぐに活気ある活動の中心地となった。

俺はリビングから、リナが準備の渦に巻き込まれていく様子を眺めていた。エイミーが「完璧なプレイリスト」について身振り手振りで熱弁を振るいながらリナをキッチンへと引っ張っていき、その後ろ...

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