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【レオ視点】

嵐の後の静寂は絶対的で、唯一聞こえるのは、徐々に落ち着きを取り戻していく俺たちの重い呼吸音だけだった。俺の体重はまだ彼女に預けられたままで、重なる体を通して、彼女の体に残る微かな震えが伝わってくる。彼女は力を使い果たし、美しく、そしてどうしようもないほどに、俺のものだった。

俺は彼女をベッドから落とさないよう慎重に体を起こし、マットレスの端へと移動した。情事の後はいつも彼女の体は敏感になっている。俺はすぐにバスルームへ向かい、清潔なタオルを温かいお湯で濡らした。

戻ると、俺は彼女のそばに膝をついた。白いシーツに絡まるように横たわる彼女の肌は上気し、髪は汗で湿って枕に張り付い...

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