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レオ視点

着替えを終え、俺は時計を取りにウォークインクローゼットへ向かった。リナはもう準備ができたと言っていたから、てっきり誰もいないと思っていた。だが、足を踏み入れた瞬間、俺は立ち尽くした。

彼女は姿見の前に立ち、全身をチェックしていたのだが、その姿に俺は文字通り息を呑んだ。体のラインにぴったりと沿うダークカラーのスキニージーンズに、程よい高さのアンクルブーツ。そして、上品でありながら親しみやすさも感じさせる、柔らかなクリーム色のセーター。緩く巻かれた髪がロマンチックに肩にかかり、メイクはナチュラルだが洗練されている。

「なんてこった、リナ……」

思わず漏れた声は、意図したよ...

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