チャプター 91

レオ視点

腕の中でリナがようやく身じろぎし始めたとき、俺は完全に目が覚めていた。ナイトスタンドのデジタル時計は午前三時四十七分と光っていたが、俺は一分たりとも眠ってはいなかった。彼女の存在を、まるで温かく心地よい輝きのように頭の中で感じているのに、どうして眠ることなどできるだろうか? マーキングは成功したのだ――彼女は今や本当に俺のものであり、俺は彼女のものとなった。

『シャドウ、感じるか?』俺は自分の狼に問いかけた。俺の歯がリナの肌を突き破った瞬間から、彼は満足げに喉を鳴らし続けていた。

『彼女は俺たちのものだ』と彼は答え、その言葉一つひとつから満足感が溢れ出ていた。『ついに、完全に俺...

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