第124話

ララの言葉通り、ついに「処刑人」と「追跡者」が姿を現し、そのすぐ後ろにはハボックが続いていた。

「大人しく一緒に来る気はある? ソフィア」

最初に口を開いたのは処刑人だった。その声は繊細な裏声で紡がれた。「あなたのちっぽけな魔法なんて私には効かないわよ。試してみるなら大歓迎だけど」

直感が、彼女に能力を使ってはいけないと告げていた。それは無視することのできない、稀に見る確信的な本能だった。

彼女が私の名を歌うように呼ぶと背筋に震えが走ったが、私は歯を食いしばってそれを抑え込んだ。彼女は脚のベルトからナイフを一本引き抜き、手にした。艶やかな赤褐色の髪はきつく撫で付けられ、首の付け根で三つ...

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