第201話

リアム視点

俺は親指で彼女の手の甲に優しく円を描き、その感触に腕へと心地よい痺れが走るのを感じていた。そして、彼女はそれを拒まなかった。

もしかしたら……あくまで「もしかしたら」だが……彼女もそれを心地よく感じてくれているのかもしれない。

「運命の相手(メイト)を見つけたいって、ずっと思ってたの?」

彼女の問いかけに、俺は不意を突かれた。単純な質問だが、心の奥深くに突き刺さるものだった。それでも、俺は迷わなかった。

「ずっと思ってたよ! 少なくとも、それが本当はどういう意味を持つのか理解できる歳になってからはずっとね」俺は一点の曇りもなく答えた。

「本当に?」彼女は静かに笑ったが、そ...

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