第217話

ダリア視点

意識の中で突然の変化があり、ブルーがようやく身じろぎし、ゆっくりと私のもとへ戻ってくるのが分かった。これがチャンスだ――何とかして関係を修復しなければ。

「ブルー、聞こえる? お願い、本当にごめんなさい! 傷つけるつもりなんてなかったの。ただ動揺してて、何も考えずに行動しちゃって……。あなたを遠ざけるようなこと、絶対にするはずないって分かってるでしょ。お願い、許して!」

涙で視界が滲む中、言葉が奔流のように溢れ出した。

「許すわ、ダリア」彼女の声は柔らかく、けれど毅然としていて、そこには微かな後悔の色も滲んでいた。「私だって、あんなふうに心を閉ざして、軽率だったわ。あなたを...

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