第254話

ローガン視点

これは拷問だ。単純明快に、それ以外の何物でもない。俺の身に一体何が起きているんだ?

たった二週間だぞ。以前は雌狼と数時間以上同じベッドにいるなんて耐えられなかった俺が、今じゃ、そいつがいなけりゃ一睡もできない体になっちまったなんて。しかも、ただの雌狼じゃない――リア、彼女でなきゃ駄目なんだ。

昔は自分の空間で、一人で泥のように眠れた。一夜限りの情事の後だって、必ず一人で帰宅したもんだ。それがルールだった。俺のルール。交渉の余地なし。お泊まり厳禁、例外なし。

リアを「カルマ(因果応報)」だなんてからかった時、黙っていればよかったのは明らかだ。なぜって? ああ、カルマは戻ってきた...

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