第262話

ローガン視点

視線が絡み合う中、俺は身を乗り出してリアの唇を奪った。キスは最初こそ柔らかく、崇拝するようなものだったが、その優しさはすぐに二人の間で燃え上がる炎に飲み込まれていった。言葉にするのは得意じゃない。だが、これなら――こうして触れ合うことで、彼女が俺にとってどれほど大切な存在か伝えられる。彼女は熱烈に応え、唇を開いて俺を招き入れた。その味は陶酔を誘う。いくら味わっても足りない。止めたくなかった。俺の中の狼も同じだ。ファングは内側から前へとせり出し、表面を爪で掻きむしるように暴れている。俺の瞳が変化したのがわかった――銀色の渦が、俺の感情のすべてをさらけ出していた。

リアの手が俺の...

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