第284話

リアム視点

「お願い! 欲しいの!」

俺たちの必死な小さな番(つがい)が懇願し、俺たちに向かって手を伸ばした。

「我慢を覚えないとな、ベイビーガール」

ローガンが呟く。その口調はからかうようでありながら、毅然としていた。

「その罪作りなほどセクシーな体は、もう俺たちのものだ。焦ることはない。俺たちのどっちかが、そのきつくて甘い蜜壺に滑り込む前に、お前のすべてを味わい尽くしてやる。分かったか?」

「はい、アルファ」

彼女は期待に声を震わせながら、吐息交じりに答えた。

「いい子だ」

彼は口の端を上げてニヤリと笑い、彼女を褒めた。

俺たちは一緒にベッドに上がり、彼女の両脇に膝をついた。ロー...

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